プレスリリースは、自社の活動を周知したり、ブランディングに役立ったりします。しかし、毎回ニュース性のあるネタを出すのは大変なことです。プレスリリースのネタが浮かばずに、困っている広報担当者も多いのではないでしょうか。 本記事では、今すぐに使えるプレスリリースのネタ作りのパターンやネタ探しのポイントを紹介します。ネタが思い浮かばないときには、参考にしてください。

プレスリリースのネタ作りパターン10選

プレスリリースの内容は、製品やサービスの知名度の向上なのか、採用に結び付けたいのか、ステークホルダーに周知したいのか。 「どんな目的で配信するのか」を考えて、プレスリリースにふさわしいネタをパターンから探してみてください。

①製品・新サービスの発表

自社の新商品や新規サービスを、発表する前にプレスリリースで配信することによって、自社のブランディングにふさわしい情報を提供できます。 開発背景などのストーリーも組み込んでおくことで、取材対象としてお声掛けがあることもあるでしょう。

②キャンペーン開始の発表

キャンペーンの告知も、プレスリリースで注目を集めるトピックスの1つです。 キャンペーンを行う期間や対象商品やサービス、商品などの概要をまとめるだけではなく、参加条件にも触れましょう。 独自性の高いキャンペーンやユニークなものは、ニュースとして取りあげることもあります。

③新CMの放映開始の発表

新CMの放映期間の発表を行うことで、CMに起用したキャラクターやタレントのファンにリーチできます。 CMの作られた背景や想い、拘りなどをプレスリリースで伝えるのも重要な広報戦略の1つです。

④イベント開催前・開催後のレポート

イベント出展を伝えるプレスリリースでは、出展内容や展示会の概要を記載するだけではなく、出典する製品やサービスの画像や、出展ブースのイメージ画像なども活用しましょう。 イベント開催後のレポートでは、単にイベントであったことを紹介するだけではなく、来場者数や次回開催の情報などを記載します。

⑤業績や商品の売れ行き・実績

賞やランキングを受賞したり、特許や認証を取得したりした場合、販売数やユーザが目標を突破した場合なども、プレスリリースにピッタリです。 具体的な数値があったり、権威のある賞を受賞したりすると、賞品やサービスがより注目されます。 また、商標や特許の取得なども、プレスリリースにピッタリです。 特に、「○○エリア初」や「業界初」などの「新規性」があると注目が集まりやすいです。

⑥業務提携や関連会社設立のお知らせ

会社の成長につながるターニングポイントの紹介も、プレスリリースの重要な役割です。 業務提携を行った場合には、提携に至った背景や提携の内容だけではなく、提携先と自社の企業情報もお忘れなく。 業務提携や関連会社設立によって、どんな広がりがあるのか、どんな目標に向かっていくのに触れるとステークホルダーにも良い情報提供になります。

⑦社会貢献活動の報告

購買時の判断基準に、「サステナブル(持続可能)」などの指標を加える人や企業が増えています。 社会活動に積極的に取り組む姿勢を伝えることで、こうした購買層にもアピールできます。

⑧独自調査・アンケート調査の結果報告

独自調査やアンケート調査は、必ず取り組みたい施策の1つです。 一次情報として、拡散や紹介が期待でき、普段はリーチできない層にも情報を届けられます。

⑨時事ネタ・季節ネタ

注目を集めやすい時事ネタ・季節ネタは、プレスリリースの定番のトピックスの1つです。 メディア露出につなげたい場合には、イベントシーズンに入る前にネタを拾うため、イベント直前ではなく、少し早めにプレスリリースを配信するように心掛けましょう。

⑩既存製品やサービスのリニューアル

慣れ親しんだ既存製品やサービスがリニューアルする時には、新しい顧客へのアピールだけではなく、既存顧客へのフォローも大切です。 新製品やサービスには、どんな想いが込められているのか、既存製品などを踏襲している場合には、どんなところを引き継いでいるのか、などを伝えるとともに、リニューアルに至った背景にも触れましょう。

プレスリリースのネタ探しのポイント3つ

プレスリリースのネタ探しのポイントを紹介します。

①必ずしも大きな話題でなくても良い

プレスリリースは、公的な配信なので大きな話題に拘りがちですが、必ずしも大きな話題でなくても良いです。 例えばシステムやサービスの導入をプレスリリースとして配信することで、「お客様の声」や「事例」などで提供会社から取材の声がかかるかもしれません。 自社やプロジェクトの動きを、折に触れて配信しましょう。

②自社内の日常の出来事にも目を向ける

日頃の取り組みや日常の出来事にも目を向けることで、プレスリリースのネタが見つかることもあります。 例えば、「図書費でどんな本が購入されているのか」「クロスランチの取組み」などに触れることで、社風や文化を発信できるのです。 こうした「人的資本の情報開示」に近しい日常の出来事を公開することで、顧客や取引先だけではなく、ステークホルダーや求職者に対してもアピールが可能です。 人的資本の情報開示が義務化される中で、今後は、日常の出来事から拾えるプレスリリースも増えることでしょう。

③「新しく始めた時」と「結果や実績が出た時」

何かを新しく始めた時や、結果や実績が出た時は、絶好のプレスリリースのタイミングです。 先ほど触れた、新製品・新サービスの発表、業績や商品の売れ行き・実績、既存製品やサービスのリニューアルなど、折に触れて配信することが大切です。 製品やサービスだけではなく、人事異動や組織再編、そして資金調達といったコーポレート情報も配信しましょう。

まとめ

プレスリリースを作成・配信することで、顧客やステークホルダー、求職者にアピールできるだけではなく、商品やサービス、そして自社の魅力を深堀りすることで、あらためて魅力に気づけます。 紹介したネタ探しを基に、ネタをストックして、定期的な配信に挑戦してみてください。

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